出版社内容情報
近代日本政治史研究の基本文献として今なお高い評価を受けている名著を、待望の新装復刊。第1巻には御厨貴氏の解説を付す。
明治政府は,廃藩置県などの〈集権化〉政策の成功によって,近代史の端緒を開いた.しかし近代の歩みは易々たるものではなかった.諸士族反乱そして西南戦争の洗礼を受けた維新政権が次に対決を余儀なくされたのは,自由民権運動であった.【初版1965年】
【著者紹介】
升味準之輔:元東京都立大学名誉教授
内容説明
近代国家の発端に“集権化”がある。明治政権は、集権化に成功することによって、日本近代史の端初をきずいた。日本政党史をパノラマ的展望で描く一大歴史叙述、堂々の復刊。
目次
第1章 廃藩置県(政府と旧藩;廃藩クウデタ)
第2章 征韓論と西南戦争(征韓論争;士族の叛乱)
第3章 自由民権運動(士族結社;豪農結社;全国運動)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
バルジ
3
日本政治史研究の金字塔。第一巻では廃藩置県から自由民権運動「激化」事件までを叙述する。巻末に御厨貴先生の重厚な解説があり、まず最初にこれを読むのをお薦めする。「升味史論体」と評される文体は実にウィットに富んでいるが、さりげない叙述に事の本質が言い表されており、ハッとする。「藩閥」の地縁を問わない開放性や、士族結社の2つの性向を「政府にさからう」「政府にわりこむ」と評するのは刊行から半世紀以上経た今でも正確である。また民権活動家についてその人間的特徴をやや皮肉も込め評するその視座は現代政治でも活かせよう。2022/10/22




