内容説明
政治のどこに問題があるのか。度重なる政策対応にもかかわらず、グローバル化やデジタル化の波に乗り切れない日本。経済の停滞など閉塞感に覆われている原因を20世紀終わりの統治機構改革に求め、そこから抜け出す道筋を考える。
目次
第1章 なぜグローバル化・デジタル化を論じるのか
第2章 グローバル化・デジタル化を左右するのはいかなる政策か
第3章 労働政策は日本型雇用を変えたのか
第4章 高等教育政策は大学を変えたか
第5章 政党政治はいかに政策を決めるのか
第6章 政治地理学から政党政治はどう見えるか
第7章 なぜ包括的な利益代表が成立しないのか
第8章 日本政治はどこへ向かうのか
著者等紹介
曽我謙悟[ソガケンゴ]
1971年兵庫県に生まれる。現在、京都大学公共政策大学院院長、公共政策連携研究部・大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
5
先行研究の蓄積が多い。小選挙区では有権者の地理的分布が選挙結果を決め,日本では都市部と非都市部の政党支持の分布が弱く,政党支持が流動的な選挙区が多いため分極化が生じず,選挙結果は大きくぶれる。グローバル化やデジタル化は学歴と所得の関係を弱め,経済軸の左右対立では高学歴層はまとまらない。そこで,高学歴で社会問題についてリベラルなバラモン左翼と,保守的な高所得層を支持基盤とする商人右翼に転換した。学歴や所得の違いは政党支持の違いに結びつかず,有権者の考え方が政党を介して代表されず,政策の方向性も不明確になる。2025/09/27
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/a09a58d9-3241-4eac-b700-040cec74dec3 2025/07/02