オバマと中国―米国政府の内部からみたアジア政策

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 301,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130331036
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C1031

出版社内容情報

オバマ政権のアジア戦略とは何か――アジア外交の中核を担った政策担当者の回顧録を通して最新のアジア国際関係を読み解く。

経済大国化した中国,緊張する朝鮮半島情勢,そして大震災と原発事故を経験した日本…….大きく様変わりするアジアにオバマ政権はどのような外交を目指すのか? オバマ政権でアジア外交を中心的に担った著者が,内側から明らかにする.久保文明,川島真両氏の解説を付す.

<strong>【著者紹介】
ジェフリー・A・ベーダー</strong> Jeffrey A. Bader
1945年生れ.エール大学卒業,コロンビア大学で博士号取得.国務次官補代理(東アジア・太平洋問題担当)や米国通商代表部(USTR)代表補(中国担当),国務省中国・モンゴル部長などアジア関係の要職を歴任.1999年から2000年までは駐ナミビア米国大使.2002年に国務省を退職.クリントン政権では国家安全保障会議(NSC)アジア問題担当部長(1997-1999).オバマ政権で国家安全保障会議(NSC)アジア担当上級部長(2009-2011)を務めた.現在はブルッキングス研究所の国際外交におけるジョン・C・ホワイトヘッドシニアフェローである.

<strong>【推薦のことば】</strong>
<strong>ジョセフ・ナイ</strong>(ハーバード大学教授)
ジェフ・ベーダーは,オバマ政権がその一期目において中国の台頭に対して,いかにして対処したのかを示す重要な本を執筆した.一期目で,ベーダーはホワイトハウスのカギとなるアドバイザーだった.翻訳者の春原剛は米政治を最も良く理解する日本人ジャーナリストの一人である.アジアにおける米国の役割に関心を持つ人はこの本を読むべきだ.

<strong>ジェームズ・スタインバーグ</strong>(前国務副長官・シラキュース大学マックスウェル外交政策大学院院長)
ジェフリー・ベーダーの著書は,オバマ政権によるアジア政策の根幹をなす戦略的な考え方について,信頼に足り得る洞察力を与えてくれる.米国による“対アジア再調整戦略(リバランス)”の背後にある現実を理解したいと考える人にとって,欠くことのできない初の歴史的書物と言える.

<strong>カート・キャンベル</strong>(前米国務次官補〈東アジア・太平洋担当〉)
オバマ政権の初期,21世紀に向けた米国のアジア政策の見直しの作業について,著者は本書で重要な解説をし,選挙戦の初期からオバマと深い関係を構築したことで,ジェフは,オバマ政権の大きな課題である中国とどのように向き合うかという問題についてのオバマ政権の考察を記すことができた.ジェフは重要な米外交戦略について,貴重な見識を本書で示した.

序文
プロローグ オバマと大統領選挙
1 アジア政策――全体像
2 アジア外交の基礎づくり――クリントン国務長官のアジア歴訪
3 中国――対中外交のはじまり
4 北朝鮮――それまでのパターンを打破する
5 日本――自民党から民主党へ
6 中国――オバマ訪中と地球温暖化防止会議
7 オバマ政権2年目――自己主張する中国
8 朝鮮半島の緊張
9 東南アジアとの関係強化
10 中国の海洋進出
11 胡錦濤訪米への道
12 日本の重なる危機――東日本大震災と原発危機
13 回想と展望
解説(久保文明・川島 真)

【著者紹介】
ジェフリー・A・ベーダ―
ジェフリー・A・ベーダ―:ブルッキングス研究所上席フェロー

内容説明

21世紀の新興大国・中国との関係、鳩山・民主党政権の迷走、東日本大震災、そして尖閣問題…。オバマ米政権が直面した対中、対日政策における数々の難題を処理し、二期目を迎えた大統領が今も全幅の信頼を寄せるワシントン・インサイダーの肉声。

目次

アジア政策―全体像
アジア外交の基礎づくり―クリントン国務長官のアジア歴訪
中国―対中外交の始まり
北朝鮮―それまでのパターンを打破する
日本―自民党から民主党へ
中国―オバマ訪中と環境変動会議
オバマ政権二年目―攻撃的な中国への対応
朝鮮半島での緊張
東南アジアとの絆を強化する
中国の海洋進出
胡錦涛訪米への対応―東日本大震災と原発危機
振り返り、前を向く

著者等紹介

ベーダー,ジェフリー・A.[ベーダー,ジェフリーA.] [Bader,Jeffrey A.]
1945年生れ。エール大学卒業、コロンビア大学で博士号取得。国務次官補代理(東アジア・太平洋問題担当)や米国通商代表部(USTR)代表補(中国担当)、国務省中国・モンゴル部長などアジア関係の要職を歴任。1999年から2000年までは駐ナミビア米国大使。2002年に国務省を退職。クリントン政権では国家安全保障会議(NSC)アジア問題担当部長(1997‐1999)。オバマ政権で国家安全保障会議(NSC)アジア担当上級部長(2009‐2011)を務めた

春原剛[スノハラツヨシ]
日本経済新聞社東京本社編集局編集委員兼日本経済研究センター・グローバル研究室長。1961年生れ。1983年上智大学経済学部経営学科卒業。日本経済新聞社入社。コロンビア大学ジャーナリズム大学院国際高等報道プログラム・フェロー。米戦略国際問題研究所(CSIS)国際安全保障部(ISP)客員研究員。ヘンリー・スティムソン・センター東アジアプログラム客員研究員等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

guanben

0
オバマ政権内にいた官僚の回想録。そのためか、残念だが秘密の暴露や裏話はほとんどない。アジアの同盟国・友好国に配慮しながら、中国に相対する苦労がにじみでている。民主党の対中政策はぶれているという評があるが、筆者はそんなことはないと反論。言い訳に聞こるが・・・。2013/08/12

papahaba

0
オバマ1期目2009-2011にアジア担当補佐官だった中国専門外交官の、対中・アジア外交過程を記録した本。現在に続く関与外交からの離脱、対立に至る萌芽が見て取れる。2023/06/11

takao

0
著者は、民主党員で国務省に勤務していた。民主党政権についても触れている。2018/10/11

Masayuki Shimura

0
【アジアへのチェンジ】対日本、対中国、対インドネシア......といった二国間関係について得られるところも多いのですが、アメリカがアジアという地域をどのように大きな画で捉えていたかを知ることができる作品でもあると思います。政権とメディアの確執なども描かれており、外交プロセスを考える上でも参考になるかと。2018/07/25

templecity

0
中国に対する米国の考え方が分かる。米国はしたたか。著作された時期の日本は民主党なのでボロかすの評価 2013/09/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6656650
  • ご注意事項

最近チェックした商品