出版社内容情報
刑事法の資料・判例はどう読みこなせばよいのか.本書は,判例分析を通して,法学に取り組む際に必要な論理的かつ複眼的思考を用いた読み方を提示しようと試みる.刑法・刑事訴訟法の基礎を学びながら法的思考の養成を目指す新しいタイプのテキスト.
内容説明
本書は、東京大学法学部へ進学予定の学生が一年の後期に受講する「法学2」の教材として、作成されたものである。「法学2」の趣旨は、判例を軸にした法学入門にある。その方法にはいくつかのものが考えられるが、「法学2」の狙いは、判例分析を通して、法学に取り組む際に必要な論理的思考と複眼的思考を養おうという点にある。著者は、刑事法を専門としているので、本書で取り上げた資料・判例は全て刑法、刑事訴訟法の基礎に関するものである。刑事法の資料・判例を素材にして、法的思考の実際を示そうと試みている。本書を「教材刑事法入門」とした理由は、ここにある。したがって、本書を読破しても、刑法、刑事訴訟法の全てが分かるわけではない。だが、刑法、刑事訴訟法を勉強する際に必要ないわば基礎体力に相応するものが身に付くはずである。
目次
1 刑事法システムと判決
2 事実認定
3 法律の適用―刑法の解釈
4 事実認定と法律の適用
5 量刑理由
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