出版社内容情報
アジア太平洋と中東を主な分析対象地域として,政治的危機と経済危機という国境を越える二つの危機の原因,危機の直接的な帰結とそれに対応するための処方箋,および危機の予防という三つの問題を考察する.国際危機に対して今後の知見を広げる.
内容説明
国際危機はなぜ起こり、どのような社会的帰結をもたらすのか。そして、それはどうしたら予防できるのか。国境を越える政治的危機と経済危機について三つの視点から分析する。
目次
国境を越える危機―その原因、帰結と対応、そして予防
第1部 危機の原因と直接的対応(アジア・中東―危機と秩序の構図;戦後日米同盟の危機とレジリエンス―安倍=トランプ政権下での日米同盟の二つのシナリオと危機対応策;米中関係と危機―政治的意思による安定とその脆弱性)
第2部 危機の帰結(「危機的」な日中関係と対中感情温度;国際危機と日韓関係―日韓パートナーシップ宣言の促進剤としての国際危機;アジア通貨金融危機と中央銀行の独立性強化―危機の責任とIMFコンディショナリティ)
第3部 危機の予防(戦争の危機と重要施設の移転―日中の比較史;危機対応の制度化としての予防外交―OSCEモデルの中東への適用案;仮想通貨をめぐる危機対応と規制―古い革袋に新しい酒?)
著者等紹介
保城広至[ホシロヒロユキ]
東京大学社会科学研究所教授。専門は国際関係論、現代日本外交(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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