出版社内容情報
奇跡のように安定していた徳川体制――なぜ僅か4隻の米国船渡来をきっかけに,それが崩壊し,政治・社会・文化の大激動が起こったのか.当時を生きた人々の政治や人生にかかわる考えや思い,さらにジェンダーとセクシュアリティの変動を探る.驚きに満ちた知的冒険の書.【東京大学出版会創立70周年記念出版】
内容説明
「革命」とセクシュアリティの政治思想史へ。わずか4隻の米国船の渡来をきっかけに徳川体制は動揺し、すみやかに崩壊した。何が起きたのか。大変動を生きた人々の、政治や人生をめぐる思いとは?そして、彼らにとって「男らしさ」「女らしさ」とは?常識を根底から覆す、驚きに満ちた冒険の書。
目次
1 「明治維新」とはいかなる革命か(「明治維新」論と福沢諭吉;アレクシ・ド・トクヴィルと三つの革命―フランス(一七八九年~)・日本(一八六七年~)・中国(一九一一年~))
2 外交と道理(思想問題としての「開国」―日本の場合;「華夷」と「武威」―「朝鮮国」と「日本国」の相互認識)
3 「性」と権力(「夫婦有別」と「夫婦相和シ」;どんな「男」になるべきか―江戸と明治の「男性」理想像 ほか)
4 儒教と「文明」(「教」と陰謀―「国体」の一起源;競争と「文明」―日本の場合 ほか)
5 対話の試み(「聖人」は幸福か―善と幸福の関係について;対話 徂徠とルソー)
著者等紹介
渡辺浩[ワタナベヒロシ]
1946年横浜生れ。1969年東京大学法学部卒業。同助手、同助教授を経て、1983年東京大学法学部教授(~2010年)。2010年法政大学法学部教授(~2017年)。現在、東京大学名誉教授、法政大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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