民営化の政治過程―臨調型改革の成果と限界

民営化の政治過程―臨調型改革の成果と限界

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  • サイズ A5判/ページ数 301,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130300919
  • NDC分類 317.2
  • Cコード C3031

出版社内容情報

占領改革によって基礎を与えられ,安定性を誇示してきてきた日本の政治体制は,新たな改革を迫られている.本書は80年代政治の焦点の行政改革,特に国鉄・電電民営化を分析し,その成果と限界を明らかにすることによって,日本政治の自己改革の可能性を探る.

内容説明

日本政治の自己改革は可能か。占領改革によって基礎を与えられ、安定性を誇示してきた日本の政治体制は、新たな改革を迫られている。本書は、80年代政治の焦点の行政改革、特に国鉄・電電民営化を分析し、その成果と限界を明らかにすることによって、日本政治の自己改革の可能性を探る。

目次

序章 事件の政治学
政治過程の時系列的記述(記述に関する方法的前提;第二臨調発足にいたる政治過程;緊急答申までの第二臨調;第二臨調と政治状況;臨調第四部会の民営化答申作成;行革審と政治状況;電電改革法案;国鉄再建監理委員会と国鉄改革法案;新行革審と政治状況;NTT株売却と電気通信事業の変化;JR各社と国鉄清算事業団)
第2部 政治過程の分析(民営化政策の内容;改革推進要因の分析;臨調型改革と日本政治)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

歴史好き

1
本書は、第2次臨調における公社民営化についての政治過程論である。著者は、新聞・審議会資料・関係者への面接調査といった資料をもとに政治過程を記述した上で、要因分析へ向かう。その筆致は抑制的であり、第2次臨調を評価しつつも、「後追い改革」であったがゆえの本質的限界(273頁)や不十分な政治的正当化(287頁)のような問題を見出す。この特徴は、単純な因果推論を避け複数の要因を指摘し「ポリサイ」色の強い研究と一線を画す点や、土光や中曽根などのキーパーソン以外の政治・行政主体を分析に包摂する点にも良く現れている。2021/02/19

chikuma

0
ずっと読みたかった本。内容も満足。2009/01/28

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