出版社内容情報
アジア・太平洋の国際関係にも多大な影響を及ぼしている冷戦の終焉という現状の下で,戦後日本外交が描いてきた軌跡を検証するとともに,今後のあるべき方向を提示.実験の場としてのこの地域で,日本外交のなしうる役割と新しいリージョナリズムを構想する.
目次
第1部 冷戦後の世界と日本(アジア・太平洋における新秩序の模索;冷戦後の米中ソ関係と日本外交の選択)
第2部 日本外交における地域の思想(太平洋と日米関係―歴史的概観;日本外交における東南アジア―地域概念の成立と発展の軌跡;環太平洋構想と日本のアジア外交)
第3部 日本・オセアニア・ラテンアメリカ(2000年に向けての日豪関係―相互補完性から地域的パートナーシップへ;太平洋島嶼国と日本;日本外交とラテンアメリカ)
終章 アジア・太平洋の地域主義と日本外交
付録 アジア・太平洋のメタ地域組織のプロフィール