出版社内容情報
世界にさきがけて自前の工業化に成功し,議会制民主主義を定着させた英国が,貴族制を残しつづけたのはなぜか.それは,〈政治〉の成長と近代の形成に英国貴族が積極的な貢献をなしたからではないか.〈近代〉の了解枠組を根底的に問い直す力作.
目次
第1章 土地貴族の世界―ポンドとエイカー
第2章 〈革命〉と土地貴族―1640‐60
第3章 所領と〈政治〉の模索―シニシズムの世界1660‐88
第4章 土地貴族と〈政治〉の受容―インタレストとマネジメント
第5章 継承と改良の政治
第6章 生き残りの政治経済学―近代貴族制と〈見渡せる富〉