出版社内容情報
日本文化交流史の一面を形成する「中国語に翻訳された日本語書籍」の歴史を19世紀の後半から現在まで射程に入れ一つの通史として描き切った労作.田雁著『日本図書漢訳出版史』(南京大学出版社,2017年)を翻訳.
目次
序章
第1章 日本書翻訳事業の勃興―一七一九年~一九一一年
第2章 戦争の影の下の日本書翻訳―一九一二年~一九四九年
第3章 テキストと訳者の選別―一九四九年~一九七六年
第4章 転換期の好機と挫折―一九七七年~一九九九年
第5章 翻訳出版における新要素―二〇〇〇年~二〇一一年
終章 中国語訳日本書の社会的影響と意義
著者等紹介
田雁[ディンガン]
1958年生れ。82年蘇州大学歴史学部卒業、95年華東師範大学経済学部国際貿易専門の修士課程を修了、98年東京大学文学部社会学研究室に留学。1999‐2003年日本の『中文導報』記者を務める。2008年より南京大学出版社副編審、南京大学中日文化センターの特聘研究員。専門は図書翻訳出版の比較研究
小野寺史郎[オノデラシロウ]
1977年生れ。東北大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター助教を経て、埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。専門は中国近現代史
古谷創[フルヤハジメ]
1983年生れ。信州大学人文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。修士(学術)。現在、日中学院日本語科非常勤講師。専門は中国近代思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。