出版社内容情報
近世日本は諸問題がありつつ幕府と諸藩からなる国家として安定した社会を構築していた.その250年以上も継続した近世の幕藩体制を,政治ネットワークと支配機構から読み解く政治史.時代の画期となった中期から後期にかけて,日常の交際から危機に直面したときの対応まで実証的に明らかにする.
目次
研究史と本書の課題
第1部 藩・大名の政治ネットワーク(近世中期の幕藩関係―金沢藩の御用頼;近世後期の鳥取藩御内用頼;天保改革期の御用頼取締;文政期古河藩の幕府向内願交渉―御内用役の活動を事例として;会津藩主松平容敬の交際と政治化)
第2部 幕府の支配機構(所司代赴任時の老中上京について;株仲間再興令決定過程の検討;天保期水口藩の家中騒動;老中松平乗全の大名・旗本情報探索;目付の職掌について)
近世中後期の幕藩関係と幕府の支配機構
著者等紹介
荒木裕行[アラキヒロユキ]
1979年東京都生まれ。2002年東京大学文学部卒業。2006年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。東京大学史料編纂所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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