出版社内容情報
清朝末期から中華民国初期における財政政策や予算配分の傾向を分析し,中国における西洋近代的財政制度の受容とその土着化を明らかにする.従来の財政史研究における中央・地方という枠組みをこえて,中央政府・省政府・省議会の三元からなる財政構造を詳解し,近代中国の政治制度の変容を読み解く.
目次
序章 清末民初の財政に対する内在的理解に向けて
第1章 光緒末年以降の清朝における財政集権化
第2章 宣統年間の予算編成と各省の財政負担
第3章 民国初年袁世凱政権期の予算編成と各省の財政負担
第4章 民国8年度予算案の編成と安福国会
第5章 経済的先進地域の国家予算と地方予算―浙江を事例として
第6章 経済的後進地域の国家予算と地方予算―広西を事例として
終章 清末民初の中国における西洋近代的財政制度の受容とその土着化
著者等紹介
佐藤淳平[サトウジュンペイ]
岡山大学大学院社会文化科学研究科講師。1984年静岡県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。東京大学社会科学研究所特任研究員をへて現職。専門は近代中国財政史、金融史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。