出版社内容情報
中国における近代制度を構築して統治する中国国民党政権を,これまで強調されてきた一党独裁という側面からではなく,立憲主義や民主主義といった憲政という視角から再考し,中国近現代史のなかで再定位する.司法制度をめぐる政治情勢を新史料から克明に描き出す.
目次
中国近現代史の憲政と司法
第1部 権力を分立する―司法権の独立(一党独裁における司法権の独立;憲政への移行と司法権の独立)
第2部 権力を抑制する―検察改革(英米法系を志向する検察改革;行き過ぎた検察改革)
第3部 権力から守る―提審法(人身の自由をめぐる角逐)
憲政と司法から見た国民党政権
著者等紹介
吉見崇[ヨシミタカシ]
1983年埼玉県に生まれる。2006年明治大学文学部卒業。2014年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PDなどを経て、現在、東京経済大学全学共通教育センター専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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