麻薬の世紀―ドイツと東アジア 一八九八‐一九五〇

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麻薬の世紀―ドイツと東アジア 一八九八‐一九五〇

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130261647
  • NDC分類 319.340
  • Cコード C3022

出版社内容情報

ナチス・ドイツと麻薬は密接な関係にあった.阿片とコカを素材としながら,19世紀末から第二次大戦後に至るドイツと東アジアとの関係を描き,独亜通商関係を新たに捉え直す.研究上の空白を埋める一連の史料の発見から,戦後史の謎を解明する.

目次

序章
第1章 二〇世紀初期における阿片と独亜関係
第2章 ドイツの通商政策の史的展開―バター・マーガリン・満洲大豆
第3章 第二次世界大戦期の独「満」関係
第4章 独ソ戦勃発と独「満」関係―満洲大豆から阿片へ
第5章 「満洲国」の阿片政策とナチス・ドイツの阿片・モルヒネ政策
第6章 ナチ阿片のゆくえ
第7章 阿片と日華賠償問題
補論 コカと独日関係―第二次世界大戦期を中心に
終章

著者等紹介

熊野直樹[クマノナオキ]
1965年山口県生まれ。九州大学文学部卒業、九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。九州大学法学部助手、同助教授、日本学術振興会海外特別研究員、イェーナ大学歴史研究所客員講師(1996~1998年)等を経て、九州大学大学院法学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

20
あの珠玉の論文集『ドイツと東アジア』に本書の著者の論文も含まれていたのに失念していた。本書は、ドイツと満洲国の間での阿片貿易の実態解明を中心に、第二次世界大戦期の独亜通商関係を新たに捉え直す斬新な試み。ドイツと満洲国の主要な貿易品が満洲大豆から阿片に変わる経緯も興味深いが、なんと言っても本書のハイライトは、ドイツ経済使節団代表の残した外交文書と、GHQ/SCAP文書から、奉天と神戸のドイツ向け阿片が戦後GHQに押収され、それらの阿片が中華民国との戦争賠償とも密接に関係していたことを解明した点にある。2021/01/13

冬佳彰

15
面白かった。戦中のドイツ、満州、日本での阿片貿易の状況、敗戦後、宙に浮いた形となった「ナチ阿片」が、どのようにして日本に密輸され、製薬会社の倉庫で管理され、そして賠償に使われたかを追っている。「ほう、その辺、そんな風にきっちり処理したんだ」と感心する点も、「やっぱり途中で無くなってたりするんだよなあ」と頷く点もある。資料を発見し、読み解かれた著者に頭が下がる。歴史の事実というのは、こういう努力の結果、明らかにしていくもんだよな。手前勝手な脳内幻想で改変するもんじゃなくて。2024/02/15

たつみ

0
本論の独満阿片貿易の解明も面白かったけど、補論のコカ貿易の章がすごい。日本のコカ貿易は、阿片に比べてあまり研究されてないのでは? 戦中の満洲や日本とドイツは為替決済より現物でのバーター取引をやってて、それはドイツが固定相場の円を嫌ったからだそうだけど、日本占領地域だった東南アジア含む円決済圏では、ドイツが阿片をほとんど貨幣代わりに使ってたというのもすごい話2022/03/05

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