出版社内容情報
アメリカ最大のマイノリティ集団となったスペイン語系移民=ラティーノに向けられてきた移民排外主義をみれば、「アメリカ人と非アメリカ人」のあいだの境界の危うさが浮かび上がる。
目次
序 ラティーノの問題化と「非合法移民問題」の再燃/再演
第1章 「人種化されたネイティヴィズム」の史的背景―一九世紀末から二〇世紀初頭における移民・人種・同化
第2章 分析枠組みとしての「シヴィック・ネイティヴィズム」―二〇世紀後半における人種・エスニシティ論の展開
第3章 「非合法移民問題」の展開と利害対立の構図―一九八六年移民法の制定過程
第4章 LULACのエスノ・ポリティックス―「非合法移民問題」との出会いと「われわれ」の再編成
第5章 非合法移民擁護組織CASAの挑戦と挫折
第6章 「われわれ」意識の形成と揺らぎ―チカーノ運動、セサール・チャベス、「非合法移民問題」
結語 ラティーノ・エスニシティの多声性を理解するために
著者等紹介
村田勝幸[ムラタカツユキ]
1968年福岡市に生まれる。2000年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。北海道大学大学院文学研究科准教授、学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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