内容説明
本書は、19世紀後半東アジアの経済秩序を上海ネットワークに視点を置いて分析したものである。
目次
序章 空間の意識化
第1章 上海ネットワークの中の神戸―外国綿製品を運ぶ中国商人
第2章 上海を中心とするイギリス綿布再輸出の統計解析
第3章 上海ネットワークと長崎‐朝鮮貿易―1880年代
第4章 仁川貿易をめぐる日中商人と上海ネットワーク―1890年代初期の東アジア
第5章 インド,日本の工業化と上海―1880年代後半から1890年代前半
第6章 上海海関統計の分析
終章 市場、ネットワーク、中華帝国経済
補論 「アジア交易圏」論とアジア研究