出版社内容情報
19世紀アメリカ合衆国における奴隷制廃止運動の歴史を,自由主義思想の変転との関わりのなかでとらえ,一次史料の精査な分析を通じて鮮やかに描き出す.自由思想と人種思想とが交錯する19世紀アメリカ研究の空隙を埋める意欲作.
目次
第1章 十九世紀アメリカの反奴隷制思想
第2章 自由労働思想の史的展開
第3章 南北戦争期の解放奴隷
第4章 南北戦争後の解放黒人をめぐる法
第5章 南部再建の思想―解放民局の成立過程を中心に
第6章 「奴隷王‐黒人奴隷」関係の再編過程―解放民局の労働関連事業を中心に
第7章 経済的自立の試みとその挫折―解放民銀行を中心に