出版社内容情報
[上巻]I 宗教と民俗 II 身体と性愛 [下巻]III 主体と表現 IV 仕事と生活 本書は,ジェンダーの日本における諸相を,四つの問題群を立てて,歴史的に明らかにすると同時に,ジェンダーの観点から日本史理論的・史料的に検討し直すことを意図する.
目次
1 宗教と民俗(奈良時代末期及び平安時代初期の尼僧受戒の変容;平安時代の女性と出家姿―都市と女性;源実朝室本覚尼と遍照心院;「家」の成立と中世神話―神道集・能楽・縁起絵巻を中心に;新宗教の女性教祖とジェンダー ほか)
2 身体と性愛(男装・女装―その日本的特質と衣服制;前近代の生殖観;肉体と欲望の経路―『今昔物語集』にみる女と男;一五四三年から一八六八年の日本における異人種間関係について―戦国および近世における人種混交と人種意識;芸者考―丹後宮津の芸子を中心に ほか)