出版社内容情報
第2次大戦後,ハンガリー人民が求めた新しい道とは何か.ソ連型社会主義にも,西欧文明にも納得できない「第3の道」を求め続けたハンガリー民族の歩みを,ひとりの農民の生涯と重ね合せて追求しながら,東欧史研究に新しい視角を切り開く問題作.
目次
第1章 300万人の乞食(タニャの世界;大平原の農民;プスタの民)
第2章 農村探索者たち(民族の危機;新精神戦線;「ハンガリー」の発見)
第3章 「ハンガリー人民は何を望むか」(三月戦線;マコーの出会い;民族農民党の結成)
第4章 文筆家の責任(見失われた民族;「幻想」を越えて;模索する人々)
第5章 「征服者のなかで」(大平原の春;「プスタ」の春;小農民の国)
第6章 静かな革命(民族農民党の再生;ハンガリー民主主義;農民の将来)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
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第一次大戦後から第二次大戦後まで、ハンガリーの農民運動を見た本。日本では余り馴染みがないであろうハンガリーの歴史なので、紹介されている人物もほとんど聞いたことも無い人ばかりだが、西欧とは異なる東欧の農業国の社会構造の説明から、第一次大戦後敗戦国となったハンガリー社会の動揺が下層農民達(日本で言えば、小作人とか水呑百姓みたいな感じか)の権利意識に火をつけた経緯、そして盛り上がる農民運動が第二次大戦やソ連軍の占領によって辿る紆余曲折など、幅広く解説。共産主義とは違う形で農民の自立を目指した動きが興味深い。2014/06/20




