出版社内容情報
考古学は,人類史の再構成を究極の目的とする歴史科学である.しかし.その歴史の再構成に用いる資料や方法は,文献史学とは異なる.本書は,考古学の発達史と今日の学問的広がり,考古学資料の特性と方法論,調査方法などを平明に叙述した.
目次
第1章 考古学の範囲(考古学の目的;考古学の発達;考古学の多様化)
第2章 考古学の方法(考古学資料の特性;型式とは何か;型式と時間;型式と文化;型式と機能;考古学的歴史の復元)
第3章 考古学の調査(調査計画と調査の種類;発掘;発掘資料の整理と分析)
第4章 考古学と関連分野(形質人類学;民族〔俗〕学;自然科学)
第5章 考古学と現代社会(考古学と民族問題;開発と考古学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キアヌ安倍
4
考古学とは、何をどのように考えるのか?そんな興味を持った方におすすめです。2017/05/23
ひ
3
考古学の概要、手法、他分野との関わり等について書かれていた。完全な専門外の自分でも面白く読めた。 自分が想定していたよりも考古学の手法について詳しく書かれている点が特に良かった。 考古学は遺物をもとに過去の人間活動について明らかにすることを目的とする。単に歴史年表を作るだけでなく、なぜ・どうやってそういう活動が行われたのかを解釈していくことが歴史研究において重要だ。 そのため、資料が風化を受けやすい考古学は解釈においてかなり注意が必要だ。 例えば、何らかの目的の基なされた研究は偏った結論を導きやすい。→2021/08/16
まのん
2
大学の講義でも必ず扱う基礎を網羅。1988年出版当時の問題意識は今でも通用する(解決していない)。2014/02/24
Robinson
2
大学1年生の時の教科書です。久しぶりに読みました。改めて読むと再発見することが多いですね。考古学の全体的な概要は、この一冊をベースに概論系を10冊でも読めばだいたい理解できるかと思います。2012/03/09
STEM読書会
1
読んでいない。2020/05/27