倭国の出現―東アジア世界のなかの日本

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倭国の出現―東アジア世界のなかの日本

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  • サイズ A5判/ページ数 290,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130210645
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C3021

出版社内容情報

倭国が中国の外交対象として登場したのはいつなのか.倭国は,中国との関係をどのようなものととらえていたのだろうか.中国史研究の泰斗が,文献史料の徹底した読解により,倭国出現の時期とその展開を考察.古代東アジア世界のひろがりのなかで日本の歴史を追究する.

内容説明

著者の終生のテーマであった「古代日本と東アジア」の完結編とも言うべき「倭国の出現の背景を東アジア世界のなかでとらえる」視点からの著作の集大成。

目次

第1部 倭国の出現―伊都国・邪馬台国と倭国(倭国出現の時期について;「倭面土国」出典攷―「倭国」の成立と関連して;「倭面土国」出典続攷;『漢書』地理志倭人条注の「加墨委面」について ほか)
第2部 中華を標榜する倭国(漢字の伝来とその変容;好太王碑の読み方について;遣隋使と国書;遣唐使と国書 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

take5

13
戦後の中国古代史研究の権威の一人による古代日本に関する論考集で、第Ⅰ部では倭国出現の時期とその後の展開(「倭國王帥升等」、伊都国やその他の国々と邪馬台国との関係、公孫氏、「倭面土国」など)を『魏志』倭人伝などの文献史料を厳密、詳細に読み解き検討し(邪馬台国の謎を解くには倭人伝しかないので中国史家が行うのが最適か)、第Ⅱ部では漢字の伝来と変容、好太王碑、遣隋使・遣唐使と国書などについて検討しています。多くの論考が晩年の1990年代の最終的/集大成的なものです(晩年は中国よりも日本に関心が移ってたようです)。2019/06/28

hyena_no_papa

2
最近の学者による古代史本にはしばしば参考文献として引かれる。一通り読んだが、第1章から第5章までは甚だ納得し難い。その行論をみるに、仮定の上に仮定を重ねているとしか言いようがない。特に「倭面土国」についての考察では、後世の版本上の表記と、それ以前の諸典籍に現れる表記との弁別が杜撰で、まるで古田氏の所説を読んでいるような気分になる。また、建武中元二年の倭奴国の奉頁朝賀の解釈にしても、『魏志』の二十一国を持ち出して「南」と解釈するなど理解不能の展開である。何故この書が評価されるのか甚だ理解に苦しむ。

陽香

0
199908302013/02/07

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