薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制

薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制

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  • サイズ A5判/ページ数 218p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130210560
  • NDC分類 232
  • Cコード C3022

出版社内容情報

ローマ世界における嬰児遺棄の実態を,パピルス文書,碑文史料等を人口動態理論にもとづき分析することで解明.さらに生き残った「棄児」たちの命運をたどり,「棄児」が奴隷の供給源となっていた事実を立証する. サントリー学芸賞受賞

目次

第1章 固有名詞のなかの棄児
第2章 普通名詞のなかの棄児
第3章 嬰児遺棄と奴隷商人
第4章 棄児の人口動態学と奴隷供給源
補論(パピルス文書における乳母の契約;“alumnus”をめぐる学説史)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

らくだ

4
興味深い内容。古代ローマに生まれた子供は自由身分の者の子であっても度々遺棄され、奴隷として育てられることが多かった。重労働を課される奴隷のほうが多いため、男性奴隷が圧倒的に多かった。遺棄された女児はあまり拾われて育てられることはなかった。子供たちは幼児のうちから大人たちの「お気に入り」として仕事を仕込まれたり、奴隷商人に技術を仕込まれたりすることが多かった。少年少女の奴隷はその適性に応じて性的対象、見せ物の闘剣士、事務方、家内奴隷、農業奴隷、鉱夫として育てられた。戦争で得た外国人奴隷より、生まれついての奴2013/09/01

わたる

2
ほぼ一貫した主題に従った歴史書(論文集)。現代において嬰児の遺棄は人道的な理由から非難されるが、古典古代の地中海世界においては事情が違った。奴隷の使用も相変わらず共和政末期から帝政にかけて、帝国内で広く行われていた。また、棄てられた乳幼児は必ずしもそのまま死亡するというわけではなく、拾われて奴隷として養育される場合もあったようだ。戦争捕虜獲得による奴隷数の維持が困難となりつつあった「ローマの平和」期において、嬰児遺棄が奴隷供給源としての大きな役割を担っていたと著者の本村氏は評価している。2011/09/26

陽香

1
199308252016/01/11

おおいし

0
史料索引勉強になりました。

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