出版社内容情報
日本近世の都市社会の構造に、比較類型的分析と社会集団の実態から迫る。都市に生きる人々から近世史を活写する。
日本近世の都市社会をいかに構造的にとらえるか.都城や城下町をめぐる諸論考から「伝統都市」の比較類型的分析を展開し,名主や職人,問屋や商人など社会集団の実態を丹念な史料分析から明らかにする.日本近世史の第一人者による都市史研究の集大成.
序章
第I部 城下町論
1 城下町の類型と構造
2 近世都市の成立と展開
2 巨大都市・江戸の空間構成と社会構造
4 都市の近世
補論1 都市社会=空間構造の分節的把握
第II部 名主と役
5 近世前期江戸の名主と「行政・自治」
6 近世前期江戸町人地・内・地域の分節構造
7 江戸町触と「承知」システム
8 江戸の桶樽職人と役
第?部 問屋と商人
9 描かれた「売り」の諸相
10 食類商人
11 伝統都市の終焉
補論2 寛永期・金沢の魚問屋について
【著者紹介】
吉田伸之:東京大学大学院人文社会系研究科教授
目次
第1部 城下町論(城下町の類型と構造;近世都市の成立と展開;巨大都市・江戸の空間構成と社会構造;都市の近世)
第2部 名主と役(近世前期江戸の名主と「行政・自治」;近世前期、江戸町人地・内・地域の分節構造;江戸町触と「承知」システム;江戸の桶樽職人と役)
第3部 問屋と商人(描かれた売りの諸相―「煕代勝覧」を素材として;食類商人;伝統都市の終焉)
著者等紹介
吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年東京に生まれる。1972年東京大学文学部卒業。2012年東京大学退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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