出版社内容情報
那覇の市場で、広島や大阪の紡績工場で、大阪のメッキ工場で、さらにはダバオの麻農園で、故郷を離れ懸命に生きる沖縄・シマの人々の歩み、故郷への想い、そして結ばれた共同のかたち。その声に耳を傾けようと各地に赴いた研究者の問いかけに、生きてきた沖縄近現代史の世界が開かれる。
内容説明
那覇の市場で、広島や大阪の紡績工場で、大阪のメッキ工場で、さらにはダバオの麻農園で、故郷を離れ懸命に生きる沖縄・シマの人々の歩み、故郷への想い、そして結ばれた共同のかたち。その声に耳を傾けようと各地に赴いた研究者の問いかけに、生きてきた沖縄近現代史の世界が開かれる。
目次
一九九〇年、真夏のシクシキ
序章 生まれや一国、育ちや七国
1章 紡績工場にできた同郷のたまり場―戦前期、シマ出身女工の体験
2章 移動の人生と共同性―戦中期フィリピン移民のライフヒストリー
3章 同郷と同志の重なる場―メッキ工場群と関西地区備瀬同志会
4章 ならいとずらしの連環―那覇・新天地市場の形成と展開
5章 語りあいのなかの“故郷”―同郷会に集う老年期の女性たち
終章 共同のかたちを編みなおす
著者等紹介
石井宏典[イシイヒロノリ]
1965年、茨城県土浦市生まれ。東北大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、茨城大学人文社会科学部教授。一連の研究の起点となった論文「職業的社会化過程における「故郷」の機能―生活史法による沖縄本島一集落出身者の事例研究」(1993年)にて、第1回日本社会心理学会賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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