出版社内容情報
霊長類の姿勢反応や対象操作をヒトと比較した本書は,ヒトと他の動物の進化的連続性を示すとともに,ヒトの赤ちゃんだけが持つあおむけやおすわりの姿勢,物とかかわる能力の発達の独自性を明らかにし,またヒトのことばが生まれた進化の過程を大胆に論じる.
内容説明
本書は、ヒトの行動発達についてのいくつかの観点を支持・示唆するものである。
目次
比較行動発達研究の前提
第1部 霊長類乳児の姿勢反応と対象操作の発達比較(自発的な姿勢―運動の行動型;姿勢反応;対象操作;発達関連の比較)
第2部 チンパンジー、ボノボ、ヒトの対象操作と道具使用(チンパンジー幼児の定位的操作の発達検査;チンパンジーとボノボの対象操作の比較;チンパンジーの道具使用のレパートリー;チンパンジーの踏台つくり;ボノボの熊手使用;ヒトのことばの獲得と技術的知性の進化)
第3部 霊長類の進化とヒトの初期発達(知性の系統発生;形質進化と異時性;ヒトの初期発達特性)



