教養教育と統合知

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130160353
  • NDC分類 002.04
  • Cコード C3010

出版社内容情報

従来の教養教育論のレベルを超え,「専門教育との関連」や、タコツボ的な学問状況を突破する「統合的な知識」という観点で教養教育を包括的・多面的に論じる.18名の論者による論考と質疑応答によって,人間論・存在論や現代社会の重要テーマにいたるまで,議論が深められる.

はじめに――本書の企図と構成  山脇直司 



第1部 教養教育を再考する



第1章 「教養」のための弁明(アポロギア)  野家啓一

 はじめに 

 1.「教養」の来歴

 2.「教養」の行く末

 3.専門知と教養知

 4.方向感覚と平衡感覚

  野家論文への質疑と応答



第2章 新しいリベラルアーツを求めて  今田高俊

 1.新たな教養教育の要請

 2.教養教育の危機

 3.新リベラルアーツを求めて

 4.カリキュラムの構成へ

  今田論文への質疑と応答



第3章 教養教育と市民形成  直江清隆

 1.倫理から市民形成へ

 2.人格形成と市民形成

 3.市民形成に向けた教育

  直江論文への質疑と応答





第2部 統合的教養教育をめざして



第4章 後期教養教育と統合学――リベラルアーツと知の統合  藤垣裕子

 1.後期教養教育とは

 2.後期教養教育の実践例

 3.後期教養と知の統合

 4.市民性教育――公共空間論と責任論とリベラルアーツ

  藤垣論文への質疑と応答



第5章 新学部創設と社会問題アプローチ――「教養」としての統合知を目指して  水野義之

 はじめに

 1.新学部創設の前夜

 2.デカルト・ニュートンの「分析」と吉川における総合の課題

 3.新学部創設の理念

 4.「社会問題アプローチ」の教育効果――卒業生の言葉から

 5.吉川の俯瞰的な工学教育思想との関係

 6.おわりに――分析と総合,「教養」としての統合知を目指して

  水野論文への質疑と応答



第6章 討論型授業による教養教育  宇佐美 誠

 1.教育の内容と方法

 2.一方向型授業から多方向型授業へ

 3.討論型授業の仕組み

 4.討論型授業の二つの意義

 5.教養教育における討論型授業

  宇佐美論文への質疑と応答



コラム1 教養教育と統合教育  伊東俊太郎

コラム2 教養ということ  八木誠一





第3部 人間存在の統合知



第7章 教養教育における公共哲学の統合的役割――シュライエルマッハー的アプローチ  山脇直司

はじめに 

 1.市民のための教養教育における公共哲学の統合的役割

 2.後期教養教育における公共哲学の統合的役割

  山脇論文へのコメントと応答



第8章 ホワイトヘッドの教育論――古典教育と科学教育の統合  田中 裕

 1.ホワイトヘッド自身が受けた古典教育の「公共性」

2.ケンブリッジ大学の「使徒団」とプラトン的対話による自己啓発

3.ロンドン大学時代のホワイトヘッドの教育論――教育の目的と自己啓発の3段階

4.ハーバード大学時代のホワイトヘッドの哲学における「宇宙の直感と感情」

 5.日本の教養教育の今後とホワイトヘッド――岡潔の思想との対比を通して

  田中論文へのコメントと応答



第9章 宗教間対話と存在論  竹内日祥,田中 裕

 1.21世紀の多元化社会と「宗教間対話」

 2.宗教間対話に期待される具体的成果と課題

 3.宗教間対話と自己言及――竹内論文を受けて



第10章 教養教育における宗教学の役割――教育環境の変化のなかで  島薗 進

 はじめに

 1.生きる意味と宗教性――求心的な問い

2.多様性を学ぶこと――遠心的な問い

おわりに

  島薗論文へのコメントと応答



第11章 そこに人間がいるとはどのようなことか――「生命の哲学」の視点から  森岡正博

 はじめに

 1.パーソン論的人間観

2.シェアの次元

3.シェアの次元についての若干の考察

4.ペルソナの次元

  森岡論文へのコメントと応答



第4部 現代社会の課題と統合的教養――原子力,グローバル資本主義,IT社会――



第12章 現代社会とエネルギー(原子力)問題――その統合学的考察  鈴木達治郎

 はじめに

 1.エネルギー技術の特徴

 2.原子力・核技術の二面性

 3.福島原発事故の教訓と意義

 4.原子力のリスクと社会

 5.原子力と核兵器問題――核燃料サイクルとプルトニウム問題

 6.国民の信頼回復に向けて何をすればよいのか?

 7.日本のエネルギー政策は変革したのか

 結びに代えて

  鈴木論文へのコメントと応答



第13章 グローバル資本主義と主流派マクロ経済学の抱える問題性――政治経済学的志向の必要性  平井俊顕

はじめに

 1.資本主義とグローバリゼーション

 2.主流派マクロ経済学の問題性

 3.「政治」経済学と後期教養教育

 むすび

  平井論文へのコメントと応答



第14章 知のコンピューティングと森羅万象の価値創造――リアリティー2.0試論  岩野和生

 1.情報科学技術の進展とその役割の変遷

 2.「リアリティー2.0」の世界

 3.機能のエコシステムを実現するサービスプラットフォーム

 4.実体定義のレンズによる機能のエコシステムの実体化

 5.「リアリティー2.0」のもたらすインパクト

 6.「リアリティー2.0」の世界における将来のサービスの形

 7.知のコンピューティング

 8.さまざまな課題

  岩野論文への質疑と応答



おわりに  山脇直司



Integrative Learning for Liberal Arts Education

Naoshi YAMAWAKI, Editor

山脇 直司[ヤマワキ ナオシ]
編集

内容説明

従来の教養教育論のレベルを超えて、「専門教育との相互連関」や、タコツボ的な学問状況を突破する「統合知」という観点から、18名の著名な論者が4部構成で教養教育を包括的・多面的に論じ合い、人間論・存在論や現代社会の重要なテーマを、「統合的教養」という観点から考察。

目次

第1部 教養教育を再考する(「教養」のための弁明;新しいリベラルアーツを求めて ほか)
第2部 統合的教養教育をめざして(後期教養教育と統合学―リベラルアーツと知の統合;新学部創設と社会問題アプローチ―「教養」としての統合知を目指して ほか)
第3部 人間存在の統合知(教養教育における公共哲学の統合的役割―シュライエルマッハー的アプローチ;ホワイトヘッドの教育論―古典教育と科学教育の統合 ほか)
第4部 現代社会の課題と統合的教養―原子力、グローバル資本主義、IT社会(現代社会とエネルギー(原子力)問題―その統合学的考察
グローバル資本主義と主流派マクロ経済学の抱える問題性―政治経済学的志向の必要性 ほか)

著者等紹介

山脇直司[ヤマワキナオシ]
1949年生まれ。統合学術国際研究所長・理事、星槎大学副学長、東京大学名誉教授。専門分野:哲学、公共哲学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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根本隼

6
技術の高さや便利さを追い求め続けた暁に、人間を待ち受けているものは何か。現代ではそれを問わなければならないが、技術力や便利さを追求すること自体が目的化したり、新自由主義的な拝金主義と重なり、倫理観を見つめたり人間の幸福とは何かということを思索したりする姿勢が社会全体の傾向として欠如している。いわゆる文理で分けるのでなく、科学技術社会論のような統合的なものの考え方が育まれるような高等教育であってほしいと切に願う。一方で、世の中に輩出される人々全員にそれを身につけさせるのも、現実的には困難2019/02/17

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