出版社内容情報
倫理学が問題にすべき善や価値とは絶対的 ・ 超越的な存在ではなく,現実の人間が生きる世界――倫理的世界――のものではないか.和辻とレーヴィットの間柄論,ポパー,ライル,ミードらの自我論,ウェーバーの宗教論を手掛かりに,その精細な探究をこころみる.
目次
倫理学と倫理的世界
第1章 人間存在と間柄の世界―和辻哲郎とレーヴィット(「人間の学」と「共同的人間論」;間柄論から存在論へ)
第2章 自我と行動的人間の世界―ポパー、ライル、ミード(心身多元論と自我の世界;言語的行動主義と自我の問題 ほか)
第3章 宗教倫理と社会的共同世界―ウェーバーの宗教倫理論(宗教倫理と利害状況;宗教と文化諸領域 ほか)
著者等紹介
浜井修[ハマイオサム]
1936年東京に生れる。1959年東京大学文学部卒業。1982年東京大学文学部教授。東京女子大学文理学部教授、東京大学名誉教授
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