出版社内容情報
神憑がかり,回心,悟り,神秘体験などから日常生活の中の神仏への帰依や行事,儀礼まで,人々の宗教体験を科学はどのように捉えることができるだろうか.現場におもむき,体験の概念化の可能性を問い,その背後の深層心理にせまる多彩なアプローチ.
目次
1 宗教体験との距離(超常体験と宗教研究;茶を飲まずんば幻覚をえず―ブラジルにおける幻覚宗教の疫学;舞踊を「語る」眼差し)
2 宗教体験の概念化(宗教体験の現象学的分析のために―ウェーバーとリクールを参考に;「体験」と「伝統」―近年の神秘主義論争に寄せて;宗教体験とその記述における相対性)
3 宗教体験の深層心理(自己実現論と宗教;元型論から見たコトバの深層)