認識と文化―色と模様の民族誌

認識と文化―色と模様の民族誌

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784130130714
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C3311

出版社内容情報

東アフリカの牧畜民ボディの,よく発達した色彩と模様の認識を綿密に検討すると,その基盤に,彼らの大きく依存する家畜の認識と分類の存在が見出される.このような事例により,認識が相対的に社会・文化によって培われることを証明する.補稿:佐伯胖

内容説明

アフリカのボディ族の色彩認識の調査から解き明かされる、彼らの牛との交わりを中心とした生活と知識の想像を越えた結びつきは、文化と認識についての常識の転換を迫る。

目次

1章 フィールドへ
2章 色彩認識のもつ意味
3章 認識の分析
4章 色彩の分類体系
5章 幾何模様の背景
6章 家畜認識との対応―認識の重層性
7章 ウシの分類の背景―民俗遺伝観
8章 アエギの習得とアイデンティティ
9章 家畜の多様な毛色をめぐる文化装置
補稿 私たちはどう「間違って」いたのか―認識人類学から学ぶこと(佐伯胖)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

8
福井勝義著書初読。91年刊行。いつ購入したのか覚えていない。数年間書架で埃を被って鎮座。いい具合に発酵したとも言える。言語と言う眼鏡を通して見る色には差異が生じると言われてきた。筆者は東アフリカ、エチオピア西南部に居住するボディ族と生活を共にしフィールド・スタディを実施。色・模様の認識、その基盤となる家畜、とりわけ牛の毛色の認識や遺伝観から色・模様を巡る人々の生き方を観察。と興味深い内容だが、今一集中出来なかった。やはり本は旬の時に読むに限る。慚愧に堪えない。恥ずかしながらパラパラ読み読了。2024/11/24

ジョン

1
文化人類学者によるボディ族の色・模様に関する研究成果をまとめたもの。本筋の話よりボディ族の男性が、自身にとって特別な牛、「モラレ」が死ぬと周辺の他民族を殺しに行くという話が面白かった。2023/03/30

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