東洋叢書<br> 罪の文化―インド史の底流

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東洋叢書
罪の文化―インド史の底流

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  • サイズ B6判/ページ数 215,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130130424
  • NDC分類 225
  • Cコード C1322

出版社内容情報

「罪」の観念が時代を追って発達,肥大化し,人々の生活を規制する,それが前近代インド社会の姿であった.本書は,豊富に残るマラーティー語史料の世界を立脚点とし,インド社会の歴史を「罪の文化」の展開として描きだすとともに,それが大きく変容を迫られることになる近代の到来を展望する.

内容説明

人々は何を恐れたのか?古代から引き継がれ、肥大化する「罪」の観念。植民地的近代との出会いがもたらした断層。歴史の最深部を探っていく。

目次

序章 サティーの薪の山から落ちた女―法典の規定と社会の現実
第1章 身に付着し、伝染する罪―罪の浄めの儀式(ブラーヤシュチッタ)(罪の浄めと罪の伝染―法典の規定;マラーター王国における罪とその浄め ほか)
第2章 人の罪・神々の怒り―鎮めの儀式(シャーンティ)(古典文献における鎮めの儀式;マラーター王国宰相政府による鎮めの儀式 ほか)
第3章 警察署長(コートワール)ガーシーラームの死―王・国家の正義(ラージャ・ダルマ)と社会の正義(ダルマ)(マラーター王国の統治理念;ガーシーラーム・コートワール事件 ほか)
終章 罪と穢れ―植民地的近代への展望(デュモン「カースト制度論」の問題性;植民地支配下における浄‐不浄意識の浸透)

著者等紹介

小谷汪之[コタニヒロユキ]
1942年埼玉県に生まれる。1966年東京大学文学部東洋史学科卒業。1970年東京大学大学院人文科学研究科修士(東洋史)修了。東京都立大学名誉教授、博士(史学)
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感想・レビュー

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in medio tutissimus ibis.

2
元来「穢れの文化」として捉えられていたインドを、著者は近世マラーティ語資料に立脚して「罪の文化」であるとする。穢れが個人的なものであるのに対し、罪は社会的なものであり社会的関係を通じて伝染する。地獄行き、悪趣への生まれ、来世の身体的欠陥をもたらすこの罪の概念は、古代から中世にかけて肥大していった。また元来バラモンのイデオロギーであった行動規範とそれに外れる罪は、サンスクリタイゼーションに伴い広がった。社会的関係を外れる罪への恐れは、在地社会の強さ≒国家権力の弱さによってもたらされたものではないかと思われる2021/03/07

うどん

1
「罪」の概念が意外に物質的なものだったので面食らった。病原菌のような… 分かり易いかもしれないけれどその分残酷かもしれない。2016/09/25

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