内容説明
正義、徳、贖罪、隣人愛…西洋倫理の系譜と本質とは?古代の「ギリシア哲学」と「ヘブライ宗教」という二つの源流まで遡り、両者に共通・相違するものを探り出すことで、現代世界に広まった西洋倫理の要諦に迫る。倫理学・哲学・宗教学・聖書学などを学ぶ人のために。
目次
「驚き」
第1部 古典ギリシアの実践哲学(ソクラテス前の哲学者たち;ソクラテスとプラトン;アリストテレス)
第1部 古代ヘブライの宗教倫理(十戒;法集成―「契約の書」「申命記法」「神聖法典」;前期知恵文書―『箴言』;後期知恵文書―『ヨブ記』)
第3部 ギリシア・ヘブライ倫理の帰趨(ヘブライ宗教における応報倫理―『コーヘレス書』を中心に;ヘブライの宗教倫理と贖罪思想―『イザヤ書』『第二イザヤ書』を中心に;愛と義をめぐるギリシア哲学の省察―アリストテレスに示唆を得て)
再び「驚き」をめぐって
著者等紹介
関根清三[セキネセイゾウ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科倫理学専攻博士課程修了。東京大学より博士(文学)、ミュンヘン大学よりDr.Theol.現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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