中国思想史

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  • サイズ A5判/ページ数 244,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130120562
  • NDC分類 122.02
  • Cコード C3010

内容説明

古代思想と現代中国は、どうつながるのか?世界史のなかで“中国”とは何だったか?停滞史観も革命史観もともに斥けて、中国に固有の歴史枠組をさぐる。

目次

第1章 秦漢帝国による天下統一(天人相関と自然;天下のなかの人間;国家の体制をめぐって;儒教国教化と道教・仏教)
第2章 唐宋の変革(新しい経学;君主像の変化;政治秩序の源泉;心をめぐる教説;秩序の構想)
第3章 転換期としての明末清初期(政治観の転換;新しい田制論と封建論;社会秩序観の転換;人間観・文学観の変化;三教合一に見る歴史性)
第4章 激動の清末民国初期(清末の地方「自治」;西欧近代思想の受容と変革;伝統のなかの中国革命;現代中国と儒教)

著者等紹介

溝口雄三[ミゾグチユウゾウ]
1932年生まれ。1958年東京大学文学部卒業。1981年東京大学文学部教授。東京大学名誉教授

池田知久[イケダトモヒサ]
1942年生まれ。1965年東京大学文学部卒業。1991年東京大学大学院人文社会系研究科教授。大東文化大学教授、東京大学名誉教授

小島毅[コジマツヨシ]
1962年生まれ。1985年東京大学文学部卒業。1992年徳島大学総合科学部専任講師。東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつき

4
『中国思想史』読了。東京大学出版会。ここの出版というだけあって、本書もさすがに記述がかっちりとしている印象を受けた。とくに前半部分の「天」についての詳細な考察は助かった、どうしても中国思想を捉えるときに「天」っていちいち厳密に検討しないと日本人の私のなかでは、ぶれてしまうので。2017/12/04

ヒト科

3
中国思想史というタイトルだが概ね儒教中心に書かれている。個々の思想について深く掘り下げている訳ではないが中国思想の流れを概観するのにはちょうど良い教科書的な本。大学で中国思想史を勉強する際の入門、参考書としてちょうど良い。中国の国自体の構造の変化とそれに伴う思想の変化が分かりやすく解説されている。読書案内や参考論文が載っているのも良い。2016/01/20

山がち

2
前半は中国思想史で、後半は中国思想に関する関連事項の概説である。前半は儒教に限らず仏教や道教も含めて広く中国の思想史を扱っておりまた分かりやすい点はいいのだが、個別の思想に関してもう少し掘り下げてほしかった。一方で後半の概説は文献学など思想の重要概念以外も扱っており非常に楽しめた。もっと言ってしまうと、重要概念の個別の概説はほとんどなされていないとも言っていいだろう。二部構成にしてしまったために、肝心の思想史が薄くなってしまったこともあって、第二部の方が貴重だろうか。中国思想のとっかかりには実に良い本だ。2013/05/02

キャベツ

1
(西洋的な歴史観ではなく)、中国の思想や社会システムといった切り口から中国史を通観できる良書。2019/05/03

古典エヴァンジェリスト阪本弘輝

1
儒教思想が中国でどのように展開してきたのかがわかる本。殷王朝時代の思想的な萌芽に始まり、現代中国形成との関係性にまで叙述は及ぶ。他の宗教との繋がりもよくわかる。ただ、タイトルが良くない。思想史ではなく、儒教思想史とすべきであった。その点だけは残念だ。2018/02/18

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