宗教現象学入門

宗教現象学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 339,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130120135
  • NDC分類 161.1

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
一神教と多神教は、諸力の生成のバージョンである。この過程から見れば、自然の恣意的諸力に人格的な意志を見出す段階があり(力に翻弄される世界を誰かの仕業と見る)、さらに超越化して一神教化する場合は(人間には計り知れない意志がある)、他の神を排除してこの神を選ぶ強い信仰が生じる段階がある。著者はこの点から、ユダヤ・キリスト教はエジプトのアニミズムに近く、古代ギリシャ哲学に見られる無神論から遠いとする。文明と未開の区別に疑義を呈し、力の生成から捉え直す本書は、一年を周回する浄化儀礼や死を伴う聖を構造的に議論する。2021/08/19

氷月

2
宗教現象学の代表的論者の一人による入門書。宗教現象学は価値や真理にエポケーし、複数の宗教を視野に入れながら、現象がどう現れるか、現象の意義・意味を問う。事実の客観性でも体験の主観性でもなく、我々に諸現象の「本質」を看破させるような、「意味」が最高の規範をなす理解可能性を求める。「本質」とは完全な形で現実に存在しないが、理解可能性を生み出す構造、「鋳型」。現象学的方法としては体験・把握・公言の三つがある。自他の体験はすでに過ぎ去っているが、それは自己において図式的に再構成される(把握)。公言は「学」の部分。2021/07/28

sossii

0
勉強と現実逃避。2011/08/06

みを

0
本書は「宗教現象学」の成立に大きく影響を与えたものである。1924年に出版されたオランダ語訳版を全面的に改定した1948年版、さらにそれが独訳された1961年版を邦訳したものである。1970年にはより大部の『宗教現象学』を上梓していることからも、本書がレーウによる宗教現象学研究の完成期に基づいたものであることが推測できよう。本書においてレーウは、諸宗教において類似している現象を整理、分類、体系化することで、諸現象の意義や意味の検出を求めている。また、マナ論を評価し、「力への意志」の解明を目指してもいる。2022/02/11

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