出版社内容情報
私たちの現実が生命と自由から成り立っているさまを、領域横断的に精緻に描き出すスリリングな哲学の試み。
私たちの現実をこのようなものたらしめている「生命」.生命の内に何か新たなものが姿を現わす可能性としての「自由」.この二つの視点から捉えることで,私たちの現実が成り立っているさまを精密に描き出す.現象学に立脚しながら,心の哲学,西田幾多郎の思想,現代の生命科学をめぐって展開する,スリリングで強靭な思考.
序 章 “「実在」の形而上学”と“生命と自由の哲学”
第?部 脳・心・他者
第1章 脳と心――「心の哲学」と現象学
第2章 脳科学・心理学・現象学――交錯と離反
第3章 間主観性と他者――超越論的現象学における他者問題
第II部 生命と自由
第4章 生命の論理――西田幾多郎を手がかりに
第5章 生命から自由へ――「現象すること」の原初的な形態
第6章 自由の極北、あるいは「愛」――生命の論理からの逸脱か、その可能性か
補 章 感受性としての私――思考・形而上学・宗教
【著者紹介】
斎藤 慶典
斎藤慶典:慶應義塾大学文学部教授
内容説明
私たちの現実をこのようなものたらしめている「生命」。生命の内に何か新たなものが姿を現わす可能性としての「自由」。この二つの視点から捉えることで、私たちの現実が成り立っているさまを厳密に、かつ精密に描き出す。現象学に立脚しながら、心の哲学、西田幾多郎の思想、現代の生命科学…などをめぐって展開する、スリリングで強靱な思考。
目次
「実在」の形而上学と生命の哲学
第1部 脳・心・他者(脳と心―「心の哲学」と現象学;脳科学・心理学・現象学―交錯と離反;間主観性と他者―超越論的現象学における他者問題)
第2部 生命と自由(生命の論理―西田幾多郎と生命の哲学;生命から自由へ―現象学と生命科学;自由の極北、あるいは「愛」―生命の論理からの逸脱か、その可能性か)
感受性としての私―思考・形而上学・宗教
著者等紹介
斎藤慶典[サイトウヨシミチ]
1957年神奈川県生まれ。1987年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学博士(2000年)。現在、慶應義塾大学文学部教授。現象学、西洋近現代哲学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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