出版社内容情報
「ポストモダン」や「多文化主義」が一掃したはずの、近代を形作ったヨーロッパの諸概念は、いまなお自身に現実政治をよびこみ、不寛容の暴力をふるい続ける。他者とは、他者の理解とは、いったいなにか。回答のない問いを発しつづける思想史の地層を見つめる。
目次
第1部 多様性を讃えて(カリブの人喰い人種;言語・人種・多様性)
第2部 書斎からの革命(童話と政治;文学・歴史・革命)
第3部 多文化社会の帰趨(移民のいない「移民国」ドイツ;「文化」の限界;“悪しき”文化について)
著者等紹介
足立信彦[アダチノブヒコ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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