出版社内容情報
〈生きる意味〉〈自分らしさ〉--私たちはなぜ〈意味〉を冷笑しながら欲しつづけるのか?現代風俗の諸細部に,または思想家たちの論争の中に,批判理論研究で注目されるボルツが近代以降の社会の基底音をきく.
内容説明
「生きる意味」「本来の人間性」そんなものは、もうないのだから。消費文化のあらゆる細部で、思想家たちの議論で、冷笑されながら渇望される「意味」のゆくえ。ノルベルト・ボルツの最新批評。
目次
1 扱いにくい灰色の基本問題―複雑性
2 意味社会
3 ポストヒューマン―人間という尺度からの別れ
4 批判的意識の大思想家たち
5 それぞれのメディア世代
6 メディアの世界
7 文化―近代化の埋め合わせ