出版社内容情報
眼前一個の現実があらわにするモイラ(運命)の言語系とは? アリストテレス哲学最後のエネルゲイア論を承けて,個を成立させる種の機構を明らかにする注目の書.「本質」とは自然種のみならず,イデア論をもはらむ垂直な個の現実態であった.
内容説明
アリストテレス哲学最後の到達点に遺された道標は何を示すか。あらゆる常識と学識を覆して、いま赤裸々に浮かび出る異形の天地。哲学の現場からの最新報告。
目次
存在と知識への序章―ギリシア哲学瞥見
言語構造と個体―パルメニデスとアリストテレス
本質
モイラ言語
行為の構造
モイラの息吹
生と死の倫理