出版社内容情報
激変する世界情勢のなかで読み直す、成就しなかった「戦後日本」の可能性。新稿「占領期研究を再訪する」を増補する。
憲法,経済,教育……,占領改革の背景には,日本において民主主義と国際協調主義の理念を高い水準で実現しようとした,アメリカ知識人たちの苦闘があった.現実の政治の転変の中でその後「未完」にとどまった可能性を発掘した名著に,いま激変する世界情勢のなかで再読する視座を示す解題を付した新装版.
第一章 パール・ハーバーの衝撃
日米開戦と太平洋問題調査会/日本の中国侵略と米国太平洋問題調査会/?ジャップはジャップだ?
第二章 「平和の海」はいかにして?
戦時下米国のアジア研究/アジア研究者の戦争協力/幻の「太平洋憲章」
第三章 日本人は変わりうるのか?
戦時下の米国における日本人論争/日本軍と戦った日本人/太平洋問題調査会の戦後日本構想/「下から」の徹底改革論の提唱
第四章 占領改革と太平洋問題調査会対日占領指令の基本的性格/「魔法の園」からの覚醒/総司令部の改革派と太平洋問題調査会
終 章 日本人はどれだけ変わったのか?
未完の占領改革とアジア/ナショナリズムの世界史的転換
増補新装版によせて 占領期研究を再訪する
1 はじめに
2 占領期をめぐる「歴史修正主義」の台頭
3 戦後」の見直しと占領期評価の変化
4 占領改革は「押し付け」だったのか
5 占領期に関する個別研究の動向
6 おわりに:占領改革の総合的評価を求めて
【著者紹介】
油井 大三郎
油井大三郎:東京大学名誉教授
内容説明
いま、わたしたちの戦後と国のかたちを考えるための必読書。
目次
第1章 パール・ハーバーの衝撃(日米開戦と太平洋問題調査会;日本の中国侵略と米国太平洋問題調査会;“ジャップはジャップだ”)
第2章 「平和の海」はいかにして?(戦時下米国のアジア研究;アジア研究者の戦争協力;幻の「太平洋憲章」)
第3章 日本人は変わりうるのか?(戦時下の米国における日本人論争;日本軍と戦った日本人;太平洋問題調査会の戦後日本構想;「下から」の徹底改革論の提唱)
第4章 占領改革と太平洋問題調査会(対日占領指令の基本的性格;「魔法の園」からの覚醒;総司令部の改革派と太平洋問題調査会)
終章 日本人はどれだけ変わったのか?(未完の占領改革とアジア;ナショナリズムの世界史的転換)
占領期研究を再訪する
著者等紹介
油井大三郎[ユイダイザブロウ]
1945年鎌倉に生れる。1968年東京大学教養学部教養学科卒業。一橋大学社会学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、東京女子大学教授などを経て、東京大学・一橋大学名誉教授、社会学博士(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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