出版社内容情報
自由と誠実という二つの重要な基本概念から、ゲルマン古代ないし中世の国制を学説史的に読み解く、西洋法制史の概説書。
ゲルマン・ドイツ法史において,ゲルマン的自由とゲルマン的誠実は,楕円の二つの中心のような重要な基本概念とされてきた.本書は,両概念を中心に,ゲルマン古代ないし中世の国制に関する学説史的な西洋法制史の概説書である.
1 「非倫理的」ローマ法と「倫理的」ゲルマン法
2 ゲルマン・イデオロギーの形成
3 アイヒホルン――帝国国法論とゲルマン的自由
4 ヴェルカー(1)――貴族身分とゲルマン的自由
5 ヴェルカー(2)――土地所有とゲルマン的自由
6 ヴァイツ――立憲君主政とゲルマン的自由
7 マウラー(1)――ゲルマン的自由と平等
8 マウラー(2)――ゲルマン的自由と私的土地所有
9 C・A・シュミット――ゲルマン的自由の倫理性
10 ギールケ(1)――有機体的国家観
11 ギールケ(2)――ゲノッセンシャフトとヘルシャフト
12 ギールケ(3)――勤務的誠実と契約的誠実
13 ゾーム――法治国家と文化国家
14 ケルン(1)――立憲君主政とゲルマン法
15 ケルン(2)――ゲルマン的誠実の相互性
16 ドープシュ――領主制と貴族制
17 O・ブルンナー――ラント法共同体と中世的法観念
18 シュレージンガー――従士制とゲルマン的誠実
19 クレッシェル――ゲルマン・イデオロギー批判
20 中世法論の脱イデオロギー化
【著者紹介】
村上 淳一
村上淳一:東京大学名誉教授
目次
「非倫理的」ローマ法と「倫理的」ゲルマン法
ゲルマン・イデオロギーの形成
アイヒホルン―帝国国法論とゲルマン的自由
ヴェルカー(貴族身分とゲルマン的自由;土地所有とゲルマン的自由)
ヴァイツ―立憲君主政とゲルマン的自由
マウラー(ゲルマン的自由と平等;ゲルマン的自由と私的土地所有)
C.A.シュミット―ゲルマン的自由の倫理性
ギールケ(有機体的国家観;ゲノッセンシャフトとヘルシャフト;勤務的誠実と契約的誠実)
ゾーム―法治国家と文化国家
ケルン(立憲君主政とゲルマン法;ゲルマン的誠実の相互性)
ドープシュ―領主制と貴族制
O・ブルンナー―ラント法共同体と中世的法観念
シュレージンガー―従士制とゲルマン的誠実
クレッシェル―ゲルマン・イデオロギー批判
中世法論の脱イデオロギー化
著者等紹介
村上淳一[ムラカミジュンイチ]
1933年京都に生れる。1956年東京大学法学部卒業。1993年東京大学名誉教授。1993年~2012年3月桐蔭横浜大学法学部教授。2001年12月~日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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