出版社内容情報
公共世界の形成において知識人はいかなる役割を果たしてきたのか、また何を果たせるのか。日本、中国、朝鮮三国の近代以降の知識人を取り上げる。
内容説明
公共知の創出をめぐる東アジアの過去と現在の探求。知識人はいかなる役割を果たしてきたのか。公共哲学京都フォーラムで報告された六つの発題とそれらを素材に交された三つの討論、および後に加えられた三つの特論を収録。
目次
発題1 幕末維新期:横井小楠と福沢諭吉
発題2 清末民初:康有為
発題3 李朝末期:金允植と兪吉濬
発題4 近代日本:南原繁と長谷川如是閑
発題5 現代日本:石牟礼道子
発題6 宮沢賢治と四次元的修羅協働態―修羅的言語の披く地平
特論1 自由民権運動と公共世界
特論2 「公共(する)知識人」としての田中正造
特論3 李光洙・申采浩における植民地の公共知