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知の植民地:越境する

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  • サイズ A5判/ページ数 286p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130034067
  • NDC分類 081
  • Cコード C1300

出版社内容情報

私たちが自己を語り,他者を語るたびに,支配と被支配――植民地の知が呼び戻される.抵抗への回路は,自らの身体と言葉を〈内破する〉ことにしかない.現代日本の知的布置を問う「シリーズ越境する知」完結,そして新たな闘争へと還流する.

内容説明

支配する/される境界で知は闘いつづける。「わたし」と「彼ら」の境界、その成立の歴史に分け入り、知を語る言葉にすべりこむ植民地主義の枠組みを内破。そして、また新たな交通へと還流してゆく。

目次

1 記憶と擬態の政治(戦争の・植民地の知をこえて;植民地鉄道の夜―旧植民地の日本文学;反復する虚構―「日本民俗学」の現在 ほか)
2 まなざしの地政学(知のオリエンタリズム;18世紀ロンドンにおける植物収集と『日本誌』;偽りのアイデンティティへの権利―あるポスト・コロニアルの物語)
3 闘争の萌芽(性欲と石炭と植民地都市―『舞姫』再考;文化の脱植民地化―ブラジル・モデルニズモのレッスン;知の地方主義を越えて―新たなる普遍性にむけて)

著者等紹介

栗原彬[クリハラアキラ]
1936年栃木県に生まれる。政治社会学専攻。著書に『政治の詩学』(新曜社)、『やさしさのゆくえ=現代青年論』(ちくま学芸文庫)、『人生のドラマトゥルギー』(岩波書店)、『講座 差別の社会学』全4巻(編著・弘文堂)、『証言 水俣病』(編著・岩波新書)など

小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年東京都に生まれる。日本近代文学専攻。著書に『出来事としての読むこと』(東京大学出版会)、『漱石を読みなおす』(筑摩書房)、『ナショナル・ヒストリーを超えて』(共編著・東京大学出版会)など

佐藤学[サトウマナブ]
1951年広島県に生まれる。学校教育学専攻。著書に『米国カリキュラム改造史研究』(東京大学出版会)、『学び その死と再生』(太郎次郎社)、『教育改革をデザインする』(岩波書店)、『シリーズ 学びと文化』全6巻(共編著・東京大学出版会)など

吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年東京都に生まれる。社会学/文化研究専攻。著書に『都市のドラマトゥルギー』(弘文堂)、『博覧会の政治学』(中公新書)、『メディア時代の文化社会学』(新曜社)、『カルチュラル・スタディーズとの対話』(共編著・新曜社)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

КИТАРУ МУРАКАМУ

1
つまり、近代の身体に対する視線が、性的な意味での裸と、全体と個という分類体系における個体性と、二つの位相のなかでもっぱら取りあげられるようになってくる。おそらくこれは、近代的な身体の変遷とどこかで結びついていると思います。少なくとも人種に関するかぎりは、性的位相と<全体と個>の位相が強く意識されるようになってくると思います。2011/05/10

Nanako Matsumoto

0
3章 反復する虚構〜日本民俗学の現在〜 民俗学と民藝の視点2014/10/02

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