出版社内容情報
さまざまな学問領域において、どのような論理、すなわち記述の仕方が発明され、どのように用いられ、どのような問題を提起しているかを、具体的な現場を通して論じる。『知の技法』に続く〈知の三部作〉第二作、待望の新装版化!
内容説明
21世紀の「知の論理」は、文/理の断絶を超えてはじめて開かれる―。未知の対象を認識し、記述する仕方=「論理」は、どのように発明され、どのように用いられ、どのような問題を提起しているか。学問の現場から、論理の多様性とその実践的な創造性のダイナミズム、知の課題を浮き彫りにする。両編者による書き下ろし「21世紀の読者へ」を新規収録。
目次
第1部 論理の発明―20世紀の知のダイナミクス
第2部 限界の論理・論理の限界―20世紀の方法原理(疑う 論理を行為する―疑いと探究;見る 見ることの限界を見る―現象学とアウシュヴィッツ ほか)
第3部 多元的論理に向かって―ダブル・バインドからカオスまで(ダブル・バインド こころを生けどる論理―ベイトソンと精神のエコロジー;対話原理 生成する複数性―バフチンとポリフォニックな“若さ” ほか)
第4部 歴史のなかの論理―他者の論理・創造の論理(自己と他者 フィクションとしての他者―オリエンタリズムの構造;歴史の現実 剣闘士のエロティシズム―歴史のなかに欲望を読む ほか)
第5部 論理のプラクシス―論理を読む・論理を書く(論理の応用;論理を読む 実践としてのテクスト分析―『痴人の愛』の論理 ほか)
著者等紹介
小林康夫[コバヤシヤスオ]
1950年東京生まれ。専門、表象文化論(芸術の行為論、テクストの存在論的分析など)
船曳建夫[フナビキタケオ]
1948年東京生まれ。専門、文化人類学(儀礼と演劇、世界志向システムなど)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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