科学・技術と社会倫理―その統合的思考を探る

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科学・技術と社会倫理―その統合的思考を探る

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130011006
  • NDC分類 404
  • Cコード C3000

出版社内容情報

3・11後の福島第一原発事故によって科学・技術と社会倫理に突き付けられた課題を統合的に考察する。

科学と科学者のあり方は? 科学では答えることのできないトランス・サイエンスとしての倫理・公共哲学的課題にどのように取り組むか? 今後の教養教育をいかにすべきか? 3・11後の原発事故によって科学・技術と社会倫理に突き付けられた課題を統合的に考察する.

序 「科学・技術と社会倫理」の統合的思考を探る(山脇直司)

第1部 討論 科学・科学者のあり方とトランス・サイエンス
報告 科学と科学者のあり方(池内 了)
二つのテーマ/トランス・サイエンス問題/原発の反倫理性(犠牲のシステム)/反倫理性を内蔵する科学・技術/多数の受益者と少数の被害者/単純系から複雑系へ/確率統計現象/共有地の悲劇/科学とは別の論理が必要/科学者のあり方として/科学批判と提案/「等身大の科学」:具体例/科学者からの批判/オープンサイエンス/デジタル時代の新しい可能性
コメント1(野家啓一)/応答1(池内 了・山脇直司)
コメント2(島薗 進)/応答2(池内 了・山脇直司)

質疑応答(小林傳司・今田高俊・鬼頭秀一・小島憲道・平井俊顕・伊東俊太郎・竹内日祥)

第2部 教養教育の復権
近代哲学からSTSと公共哲学へ――教養教育のための一視角(山脇直司)
 一「諸学問を統合する営み」としての近代哲学――その再理解
 二 統一科学,一般システム論,STS――二〇世紀における専門知を統合する試み
 三 公共哲学の統合学的転回・展開とSTS
 四 教養教育のイノベーションのために

技術知と社会知の統合――専門家のための教養教育としてのSTS(藤垣裕子)
 はじめに
 一 後期教養教育とは
 二 後期教養教育としてのSTS
 三 具体的な教材

科学・技術システムと責任の問題(直江清隆)
 はじめに
 一 原発事故から垣間見える科学・技術の責任の問題
 二 科学・技術の責任という概念の拡大
 三 技術と社会の統合のための教養教育

知の構造転換と大学の役割(小林傳司)
 一 知識の公共性と社会制度
 二 何のための研究か
 三 研究の多様性
 四 大学の社会的責任

技術と社会の統合による教育(クラウス・マインツァー)
 はじめに
 一 日本とヨーロッパにおける教育と技術の変革
 二 イノベーション力学と技術開発
 三 教育的課題としての技術と社会の統合

第3部 倫理の新たな役割と展望
原子力時代における倫理概念の再構築――統合的観点から(山脇直司)
 はじめに
 一 ドイツのメルケル倫理委員会における包括的な倫理概念
 二 「近代の未完の大きな物語」としての原子力
 三 公共倫理の統合論的再構築

科学技術の不確実性とその倫理・社会問題(鬼頭秀一)
 一 はじめに――原子力問題が提起するもの
 二 不確実性という問題――今までの議論の中から
 三 不確実性の問題――古典的な問題としての「工学
 四 「不確実性」問題再論――その倫理・社会問題
 五 「不確実性」のマネジメントと社会的コントロールの可能性
 六 終わりに

特 論 統合学の意義(竹内日祥)
エピローグ(山脇直司)

【著者紹介】
山脇 直司
山脇直司:統合学術国際研究所長/東京大学名誉教授/星槎大学教授

内容説明

科学と科学者のあり方は?/科学では答えることのできないトランス・サイエンスとしての倫理・公共哲学的課題にどのように取り組むか?/今後の教養教育をいかにすべきか?3・11後の原発事故によって科学・技術と社会倫理に突き付けられた課題を統合的に考察する。

目次

序 「科学・技術と社会倫理」の統合的思考を探る
第1部 討論 科学・科学者のあり方とトランス・サイエンス(報告 科学と科学者のあり方;コメント;応答)
第2部 教養教育の復権(近代哲学からSTSと公共哲学へ―教養教育のための一視角;技術知と社会知の統合―専門家のための教養教育としてのSTS;科学・技術システムと責任の問題;知の構造転換と大学の役割;技術と社会の統合による教育)
第3部 倫理の新たな役割と展望(原子力時代における倫理概念の再構築―統合的観点から;科学技術の不確実性とその倫理・社会問題;特論 統合学の意義)

著者等紹介

山脇直司[ヤマワキナオシ]
1949年生れ。統合学術国際研究所長、星槎大学教授、東京大学名誉教授。公共哲学、社会思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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odorusyounikai

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池内氏は原発が、1)都会から過疎地への押し付け、2)作業員への放射線被曝の押し付け、3)放射性廃棄物の子孫への押し付け、4)事故による被害の押し付けという差別の構造、反倫理性を本来的に持つことを指摘。 山脇氏は「共時的なコミュニケーション的行為と通時的な責任倫理の実践的統合」、言い換えると熟議民主主義と将来世代への責任が両輪となる公共倫理の構想・実現を提起。この点について、素人からみるとその両者を同時に考えるのは当然のことのように思えるが、それまでの議論では両立しないとされており、シンポでも同様の討議があ2015/09/19

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