出版社内容情報
一九四一年九月、近衛首相とルーズベルト大統領の直接会談により日米間の緊張は緩和され、太平洋での戦争は回避された。
だが欧州では、ドイツの快進撃を阻止すべく、米国参戦を求める声が高まってゆく。これを受け、米国政府はついに参戦を決定。一九四二年一〇月のことである。
これにより日独伊三国同盟の参戦条項が発動、日本も米英蘭との戦争状態に入ってしまう。
開戦に至った以上、連合艦隊継は戦力確保のため南方資源地帯の攻略を開始する。
だがそこに新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「デューク・オブ・ヨーク」を擁する英国東洋艦隊が立ち塞がった。対する日本の南方艦隊の戦艦は「金剛」「榛名」のみ。
この圧倒的な戦力差を覆し突破する手立てはあるのか――。
艦隊戦になれば、我が軍が有利だ。
イギリス東洋艦隊司令長官トーマス・フィリップス大将
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