出版社内容情報
北風の冷たい夜。柴田秀直は、リストラされたことを家族に告げる勇気が出ず、居酒屋で飲んだくれていた。店を出て駅に向かうと、上司の永井絢子が常務とホテルから出てくるところを見かけて……。
ふとしたきっかけで巡り会った人々の会話や行動が新たな事件を呼び、やがて事態は殺人を引き起こす!
ほろ苦く、のち心温まる、赤川ミステリー。
新版●文字が大きく、読みやすくなりました
内容説明
北風に凍える夜。リストラを家族に言い出せず飲んだくれていた柴田秀直は、常務とホテルから出てきた上司の永井絢子を見かけた。一人になって泣き出す絢子を慰める柴田に、駆け落ち寸前の高校生カップルが声をかける。同じ頃、夫の暴力に悩んで家を飛び出した圭子は、サラリーマンの本多と意気投合し…。ふとしたきっかけで関わりあった人々の、出会いと別れ、すれ違いがやがて殺人に発展する!傑作ミステリー長篇。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、サラリーマンから作家業に専念する。80年には『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞を受賞。2016年に『東京零年』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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