内容説明
“水の司”として異世界で奮闘する未緒。最後の訪問国では“水の司”に対する敵意を隠さない執政官たちの不快な言動にさらされたかと思えば、未緒に嫉妬する姉妹により公衆の面前で恥をかかされるというさんざんな目に遭う。加えてセブリーズの使者の予言が未緒と三国の代表者たちに影を落とす。生き埋めになると予言されたカラムと鉱山の視察に向かう未緒だが…。死の予言がもたらすものは国の混乱?それとも…。
著者等紹介
夏目翠[ナツメスイ]
第4回C・NOVELS大賞を受賞し、『翡翠の封印』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
23
行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にはあらず。淀みに浮かぶ泡沫は、かつ消えかつ結びて、久しく留まりたるためしない。何も持たぬ娘の物語、完結。例えば川にも湖にも海にも、全部名前は付いているけれど、集合体としてそれを構成している水は何処にあってもあんまり変わらないもので、そうすると名前を構成する一部にはならないのかなー?だから美緒も最後まで渦中にありながらあんまり変わらない存在なのかな。などというちょっとぐるぐるした思考を最後に抱きました。何も持たない娘が手に入れたたった一つの宝物。これからも物語は続く2012/09/24
さこぽん
21
最終巻。とりあえずうまくまとまって終わったが、この世界観だけにもったいない感が否めない。 どうせなら他の7つの島の話も描こうよぉっと思ってしまうのだ。 それに、もうちょっとキュンキュンvがあってもよかったなぁ。 作者は逆ハー描くのが苦手なのではないかしら?? 2014/03/29
桃水
21
2012/06/30:これからもっと話が広がりそうなところで終わってしまったのが残念。もう少し続きが読みたかったです。2012/06/30
ダージリン
19
また、ミオはけっこう危険にさらされまくりましたが、「水の司」としての自分を受け入れ、ハッピーエンドにたどり着きました! ラストも気に入りましたよ~、エアリス様意外に可愛い人だったんですね(笑)。2012/06/28
shizuca
13
「恋異聞」と作者さんもおっしゃるように、血生臭い戦争や人間関係などはなく終わるのがいいのでしょうが、正直物足りないです。なんか急にぶったぎったようで、まだまだ読んでいたかったんですが。未緒とエアリスもこれからですし。ファロンの成長ぶりも気になりますし。最終的にウォズニアッキは最後までいけすかなかったし、サリファは後味が悪いというか、でもなんとなくそうな気もしていたし、という感じです。正直、イチャラブを期待して読んではダメです。脳内補完するしかありません(笑)2015/04/25