内容説明
未来が見える「悪魔の力」を隠し、カース国で軍人として生きるアルベリッヒ。盗賊から辺境の村を守る際、その力を使ったことが発覚し、火刑に処せられる。危ういところを白馬に助けられるが、それは敵国ヴァルデマールの白い「悪魔の獣」カンターだった。故国への忠誠心を持ちながらも帰る場所のないアルベリッヒは、不本意ながら使者訓練生として滞在することになるが…。
著者等紹介
ラッキー,マーセデス[ラッキー,マーセデス][Lackey,Mercedes R.]
1950年生まれ。米国のファンタジー作家
澤田澄江[サワダスミエ]
1970年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
22
ヴァルデマール年代記の名脇役(??)武術指南役アルベリッヒ若かりし日の物語。ヴァルデマールにとっては敵国にあたるカース出身というのは他作品でも触れられていますが、如何にして…というところからの開幕です。いやー、いかにも軍人って感じの合理的なモノの考え方が読んでて気持ちがいいですな。戦士の〈共に歩むもの〉カンターとのコンビも凄くいい感じ。これまで無口で気難しいイメージが先行していましたが、寡黙な中にはこんな優しい魂が隠されていたのね、てのも嬉しい。そして、物語は故国カースとの戦争へと突入。このまま下巻へ。2012/05/04
はる
8
図書館本。ファンタジーの古典とまだまだ新しいファンタジーとあっち来たりこっち来たり。中つ国も好きだがヴァルデマールも好きだ。馬がイイ!〈共に歩むもの〉は馬じゃないけれど。(気心の知れた馬)「なぜ戦うのか?」「なぜ祈るのか?」文化も宗教も政治も正しい答えはないけれど。治療と教育は大切!そしてミミズに悩む武術指南役。2015/04/18
nirokuya
6
ヴァルデマールシリーズ。使者学院の生徒全員から畏れられ尊敬されている武術指南役の使者アルベリッヒ。ヴァルデマール国とは敵対するカース国出身とは知っていたが、詳しく語られる事のなかった彼の生い立ち。若かりし頃、何を思い、どう行動してきたのか。それがようやく分かるのかと思うと楽しみで仕方なかった。当然と言えば当然なのだが、今まで見知った登場人物が若い!アルベリッヒが若いんだから周りの人々も若くて当たり前なんだけど、何か妙に楽しいw2012/05/01
M2
5
アルベリッヒが使者になった経緯、ずっと読みたいと思ってました。それにしても若き日のアルベリッヒも格好良いですね。青年らしい真っ直ぐさがまた素敵。セレネイの王女時代も知ることができて嬉しい♪2012/08/28
かける
5
アルベリッヒってこんなに考えをめぐらす人だったんだなぁ。これ読み終わった後にスキッフやタリアの物語再読しようかな~。また見方がかわるな。2012/04/27
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