内容説明
一年で聖ロジリアン神国を灰燼に帰すのだ―王国ヴァドロニアの狂王によって集められた灰燼騎士団。高い破壊能力を持つ巨大な鋼鉄の怪物を召還する力を買われ、騎士に任命された少女サンナは、これまで信じて来た教会を敵にし、天使すらも殺戮するようになる。生きるために、そして、魔女として処刑されるところを助けてくれたジグやニムのために…。気鋭が描く人と神と悪魔の物語。緊迫のシリーズ第二弾。
著者等紹介
諸口正巳[モロクチマサミ]
4月3日生まれ。自作オンライン小説がきっかけでデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
20
中世ヨーロッパ風の世界に使徒と天使と悪魔とロボットをぎゅうっと押しこんだ濃厚なハイファンタジー。一巻で扱いの容赦なさが悲しかった、少女達が今回はお話のメインでした。サンナはまっとうで可愛い女の子だ。だからこそ、はっきりと彼女が歪みおかしくなっていく過程が見える。赦し必要としてくれる人を求め、それ以上に純粋に愛し合う事も。や間違っている事はわかっている。自分が罪の存在であることも。その存在があるから辛うじて血染めの景色の中、呼吸が出来る。たとえ、その空気が毒で血よりも濃く甘く心を体を、犯すものだとしても。2012/04/11
黒目ソイソース
2
今回も大虐殺。怪獣映画かっていうくらいの規模で人が死んでゆきます。まだまだ大丈夫。視点をになう主人公は、1巻のヒロイン、サンナちゃん。そのおかげか、無慈悲なジェノサイドっぷりなのに感情移入して読めました。良い子だな、サンナちゃん…。更にサンナちゃんに懐くリヴィング・フォートレスに萌えてしまう…。かわいい、かわいいよリヴィング・フォートレス。それからニムの正体。正体バレそのものには驚かなかったけど、バレ方がなんか可哀想だった。刺すことないじゃまいか。関係修復できるんだろうか。サンナちゃん、がんばって2012/01/29
サトー
2
怪獣ものっぽくてこういうのもいい2012/03/04
橘なつき
2
ニムの正体判明巻。感覚が麻痺する位人が亡くなりまくり。フジミさんみたいにみんな不幸になる終わりになるんじゃないかと今からハラハラしつつ続刊待ち。2012/02/12
アヒコ
2
正気を保つ人物がどんどんいなくなるような予感。2012/02/08