内容説明
神速の剣を振るう「首狩」のジグラートと、必殺のナイフ遣い「怠惰」のニム―凄腕の傭兵コンビに、謎めいた女からの依頼が。魔女として処刑される少女を助け出し、隣国へ護送して欲しいというのだ。二人は処刑場へと連行される少女を強奪し、国境の峠に向かう。だが、そこは軍隊が激突する戦場と化していた。少女の身に危機が迫ったそのとき…！？気鋭の新シリーズ、始動。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす＠灯れ松明の火
20
よくある剣と魔法のファンタジーかと思って読んでいたら、半分過ぎたところで突然使徒みたいな無機物と有機物の中間の謎生物(ロボット？)が出てきて俄然面白くなりました。男の人が比較的自己裁量で色々な事を選べているのに対し、女の子達の運命が容赦なく辛辣で同じ女としては読んでいてつらい部分もありました。けれど、舞台になる中世のヨーロッパは女の人はやっぱり家や男の人の所有物で、何かを選べないのは当然で、それ以上に誰にも所有されていない事は社会の中で偏見と過ちの目で見られてしまうのだろうな、と思いました。2012/04/11
深青
2
なかなか魅力的なあらすじだったので、手に取ってみた。読んでいて最初は、「お！天使に悪魔に…正統派ファンタジーもの？」と思ってたら、不思議な機械が出てきて（いや、召喚された？）一風変わった感じに仕上がってます。不思議な機械が登場したら皆殺しの上、壊滅だから…これって戦いになるの？強すぎじゃね？パワーバランス…と考える所はあります。しかし、キャラがなかなか面白い。主人公コンビの絡みがいいんですのぅ。あと、小鳥が好きな残忍な王様とか(笑)今後、色々な制約や困難が出てくるのを期待してます。2013/01/24
黒目ソイソース
2
主人公が若いッ！作者さんのおっしゃるとおり、グロぶんが少なめなので普通のバトルファンタジーが好きな人は楽しめると思います。ですが、人は死にまくります。 ゴミのように死にまくります。最終的に万単位で死んでるんじゃないですかね？ジグラートは良いニイちゃんですね。若かりし頃の自分を多少恥じるシーンもありますが、むしろ何故あんな凄まじい幼少期を経てこんな無邪気な子に育つことができたのか、色んな神に感謝したいです。でも、登場人物が最終的にみんな不幸になるんじゃないかと戦々恐々。2011/09/29
アヒコ
2
ファンタジーかと思ったら、突然ロボットらしきもの出てくるし！ キャラクターもみんな面白いし、続きが楽しみ。2011/12/20
橘なつき
2
「地獄になら、いっしよに行ってやるから」という帯の煽り文句に惹かれて購入。「フジミ〜」の諸口さんなのでわりと容赦なく救いもないのかと読み始めたら、気のいい主人公(方向音痴)と謎めいた相棒(元？暗殺者)と謎の力を持った少女(ろり！)の組み合わせで意外にも正統派なファンタジー路線展開しました。びっくり。今後どうなるか次巻を楽しみに待つ！2011/10/04
