内容説明
貧民街に生まれ、頼るべき伯父一家にさえも虐げられ過酷な日々を送る少年スキッフ。ひょんなことから地下に住むベイジー率いる盗賊団に入り、初めて心の拠り所を得るのだった。だが幸福は長く続かず、大事な仲間は陰謀に巻き込まれ殺されてしまう。絶望の底で復讐を誓うスキッフの前に“共に歩むもの”が現れて―。学院史上初となる、逞しくしたたかな盗賊“使者”ここに誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
17
「ヴァルデマールの使者」3部作に続き、C☆NOVELSから盗賊出身の使者という変わり種、スキッフが使者になるまでの外伝的エピソードが刊行。相当悲惨な幼少期を過ごしてるのに、よくぞ曲がらず腐らず明るい性格に成長してくれたもんだ。武骨で厳格な印象のあった武術指南役アルベリッヒとの妙な気の合い方も微笑ましい。2010/06/27
きーみん
10
あー面白かった〜〜♪オリバーよりスキッフのがだんぜん好きだー♪♪アルベリッヒのかっこいーこと!目が回りそうな最後の戦闘シーン最高!息するの忘れそうだった^^英語力があればブロークンで訳者泣かせだった原文読んでみるのにな〜。・・ムダな努力はやめとこうか(笑)2010/08/27
はる
8
図書館本。ほんとうに久々にヴァルデマールの世界へ。そして少年盗賊スキッフに出会う。洗濯と繕い物の得意な盗賊?!ペイジーの仕込みと暮らしの立て方はほんとうに見事だ。子どもが育つ、家族や環境に恵まれなくても子どもが成長する物語りは、読んでいてほっとする。(悪い人と良い人がわかりやすかったしね)「友達は自分で選べる家族」か!どんなふうに育つか楽しみになってきた。2015/04/14
火烏
5
何この作者の愛、と読み終わった後に口を衝いて出る。詳細に描かれる背景は五感を刺激する(特に臭いはたまらん)まったく、スキッフは愛されてるなあ2010/07/24
ときわ
4
前はタリアの物語が好きでこれは二番目だと思っていたが。何度も再読するうち、シリーズでこれが一番好きだ!に変った。2024/07/02